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修理面の仕事

2016年12月5日
12月になりまして、お尻を叩かれまくっている今日この頃。

多種多様なお仕事いただいていますが、今日は「修理面」の仕事の様子をちょこっとお伝えしましょう。


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この2つでございます。

もともとは次のような状態でした。
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長い年月、「飾り面」として玄関に飾られ、家を守っていたのです。

この度、「毛が抜けたり、冠やツノが外れてきたから、直してほしい」ということで、依頼主様と相談した結果、彩色からすべてやり直すことになりました。
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とりあえず、鬼の方だけで進行具合をお伝えしますね。


修理面の場合、まず何をやるかというと、「とりあえず、バラす」・・・ではなく、「とりあえず、観察する」のです。


「作者はどなたか」はもちろん、使っている素材、型の特徴、自分の仕事との違いなど、とにかく見まくります。


その上で、適切な修理方法を見出します。
(なので、よく観察した結果、「修理」ではなく、「復元」をお勧めすることがあります。)
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てことで、ようやくバラシます。
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まず、毛を抜きます。
すると、色々分かってくるが増えてきます。
毛を抜くだけでも、その面が持つ表情とか、痛み具合とか、「観察」だけでは分からない部分が見えてきますね。


特に「面の型」が見えますので、「活かすべき部分」が明らかになるのも、この段階です。


ということで、今日はここまでです。

「おいっ、仕事それで終わりかいっ!」って思われたかもしれませんが、修理の仕事は意外に時間がかかります。。。
少しずつ進めていかなければ、あとで後悔するはめになりますからね。


ということで、また次回をお楽しみに。


おやすみなさいませ~。

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