年数を重ねることに、その壮大かつ幻想的な光景が「おもしろいイベント」として取り上げられ、新聞やテレビの取材も受けるようになり、町のイベントとして定着していきました。
簡単に言うてますけど、ここに至るまででもいろんなことがありすぎて、とても全て語ることができません(日が変わります)。
なので、今日はとにかく、これだけは言いたい。
時代も変わり、やり方も変わり、浜はどんどん浸食されてほとんどない状態で、状況も年々変わっています。
ただ、「温泉津の若者たちが作る『マツリ』」に何ら変わりはありません。
「祭」を、祀るとか、奉るとかいって意味を深めることはできますが、ある民俗学者の先生がおっしゃっていました。「祭りの本当の意味は、『間吊り』なんだ。」と。
そう、人と人との間を保つもの、なんです。
祭をどんな簡素にしようたって、結局、動くのは人間です。
といっても、外からやってきた頭の偉い人たちだけでは、うまくいかないのです。
その土地に生きて、その土地で生き続ける若者たちがいてこその、「祭り」なのです。
今年の海神楽、色々な方々が関わっているため、いつも海神楽にはない労力が発生しています。それがめんどくさいというわけでなないのですが、「あぁ、結局やるべき立場の人間って、自分たちなんだな」と痛感いたしました。
でも、数ある海神楽の中で、今年、こんなに盛大にできるのも、間違いなく外から応援してくださる皆様のおかげ。
ただ、批判や愚痴を言うのではなく、私たちが権力的にではなく、精神的に強くなり、何を大事にして、何を伝えたいのかをはっきりさせるいい機会だと思っています。
なんだか、とりとめのない話になりましたが、結局、結論としては、あの2005年から、変わらず関わってくれてる人って、「温泉津の若者」たち、つまり仲間なんです。
浜もなくなり、当時交流していた京都の学生も開催時期がズレたことで来れなくなり、いろいろなくなってるものありますが、結局、最後まで隣で一緒に汗を流せているのは、同じ地域に住む、同志たちです。
そのことに「日々感謝」しかありません。
「一生感謝」です。
ということで、私たちの友情と覚悟を感じていただければ、それが本当の海神楽だと思います。
9月15日(土)、そして16日(日)。
いよいよでございます。