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海神楽2018

2018年6月30日

みなさん、こんにちは!


久しぶりの更新が、「海神楽」の開催直前の記事になってしまい、申し訳ありません。


ついに、今週末となりました、「海神楽2018」。今年は2日間連続公演、しかも豪華ゲストをお招きしてのスペシャルすぎる公演となっています。



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2005年の「福光海岸」(海神楽会場)


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こんなに浜も広がっております。


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でも、開演後なのに、誰もいない客席。。。


この企画、私が勤めておりました「京都造形芸術大学」の有志学生たちと、温泉津町の若手有志の皆さんと共同で2005年に始めて企画開催いたしました。

数人の学生で、事前視察をした際、会場となる「福光海岸」の沈みゆく夕日を見て、「ここで神楽とか、芸能が見れたら、最高ですよね!」となって、そんな程度の会話から実現しました。

当時は、関係者といっても数人です。

本当に、身内で楽しむような内容でした。告知も今のようなSNSとかありませんでしたから、「今日、やりますので見に来てください!」って近所の家々に声をかけて回ったくらいです。

案の定、開催時間には1人とて、観客はいらっしゃいませんでした。。。


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8年後の2013年の様子。


年数を重ねることに、その壮大かつ幻想的な光景が「おもしろいイベント」として取り上げられ、新聞やテレビの取材も受けるようになり、町のイベントとして定着していきました。


簡単に言うてますけど、ここに至るまででもいろんなことがありすぎて、とても全て語ることができません(日が変わります)。

なので、今日はとにかく、これだけは言いたい。




時代も変わり、やり方も変わり、浜はどんどん浸食されてほとんどない状態で、状況も年々変わっています。



ただ、「温泉津の若者たちが作る『マツリ』」に何ら変わりはありません。


「祭」を、祀るとか、奉るとかいって意味を深めることはできますが、ある民俗学者の先生がおっしゃっていました。「祭りの本当の意味は、『間吊り』なんだ。」と。

そう、人と人との間を保つもの、なんです。


祭をどんな簡素にしようたって、結局、動くのは人間です。

といっても、外からやってきた頭の偉い人たちだけでは、うまくいかないのです。



その土地に生きて、その土地で生き続ける若者たちがいてこその、「祭り」なのです。





今年の海神楽、色々な方々が関わっているため、いつも海神楽にはない労力が発生しています。それがめんどくさいというわけでなないのですが、「あぁ、結局やるべき立場の人間って、自分たちなんだな」と痛感いたしました。

でも、数ある海神楽の中で、今年、こんなに盛大にできるのも、間違いなく外から応援してくださる皆様のおかげ。

ただ、批判や愚痴を言うのではなく、私たちが権力的にではなく、精神的に強くなり、何を大事にして、何を伝えたいのかをはっきりさせるいい機会だと思っています。




なんだか、とりとめのない話になりましたが、結局、結論としては、あの2005年から、変わらず関わってくれてる人って、「温泉津の若者」たち、つまり仲間なんです。

浜もなくなり、当時交流していた京都の学生も開催時期がズレたことで来れなくなり、いろいろなくなってるものありますが、結局、最後まで隣で一緒に汗を流せているのは、同じ地域に住む、同志たちです。


そのことに「日々感謝」しかありません。


「一生感謝」です。



ということで、私たちの友情と覚悟を感じていただければ、それが本当の海神楽だと思います。




9月15日(土)、そして16日(日)。


いよいよでございます。
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