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2019年が終わります。

2019年12月31日
みなさん、こんにちは。

あれよあれよ、と2019年が終わっていきます。
今年は年号が平成から令和に変わる、まさに節目の年でした。

小林工房としても、小林泰三個人としても、本当に激動の1年(毎年、言っているような気がする…)でした。
なので、12月31日らしく、この1年を振り返ってみようと思います。



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まずは、3月。

京都瓜生山舞子連中を2008年に立ち上げた、その年。
京都の女子高校で石見神楽を教えてほしいというご依頼をいただいたのですが、その当時の女子生徒の1人が、卒業後も石見神楽に携わってくれていて、今年2019年にめでたくご結婚されたのです!

そうしたところがお相手が沖縄県出身の方で、結婚式&披露宴に沖縄まで行ってきました!
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しかも、乾杯の挨拶を任された私。
2泊3日の沖縄滞在中、ずっと胸がドキドキしておりましたが、なんとか大役を果たせました。

ちなみにこの翌日は、温泉津舞子連中のメンバーの結婚式だったため、披露宴終了後、関空までぶっ飛び、そのまま夜の高速道路をぶっ走り、朝3:00頃に到着して、6時間後には次の結婚式に出席という、とんでもないスケジュールをこなしたわけであります。。。

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そして、4月。

嬉しいことに、昨年の海神楽と夜神楽で、密着撮影してくれた同志「五十川満」さんがフジフィルムのコンテストでグランプリを獲得されたのです。

これを記念して、東京のフジフィルム内ギャラリーで個展が開催されました。
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五十川満さんと。

素晴らしい作品の数々。

石見神楽がこのような形で都心部で認知されることが何よりもうれしいですね。
五十川さんは、9月の海神楽にも来訪いただき、温泉津町内でも小さな展示会を開かさせていただきました。

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そして、4月にはもう一つ大きな出来事が!

なんと、シンガポールで石見神楽の公演に出向きました!
浜田市石見神楽社中連絡協議会の一行に同行させていただき、3日間計5回の公演を盛大に披露させていただきました。

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浜田市の選抜メンバーの皆さんがたくさんいらっしゃる中で、私、恐縮ながら「赤鬼(塵輪)」「白鬼(塵輪)」「大蛇(八岐大蛇)」をフル出演させていただきました。

なんといっても、、、神楽界のレジェンドで、私が幼少のころから追い求めて追っかけ続けた、あの、あの大先輩との塵輪の共演は、私の神楽人生において、間違いなく最大の出来事となりました。

この日を境に、自分自身の神楽観も少しずつ変わってきています。
やはり、人生とは「出会い」だと思います。
改めて、全ての出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。

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この3日間は、財産です。
すべての思い出が宝物です。



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また、仕事の方では童面スタイルの赤鬼を40個ご注文いただいたり、

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松江の「一畑百貨店」さんで1週間の展示会に出展させていただきました。

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実演もさせていただきましたし、県内の職人の方々ともご縁をいただいたりと、新しい動きが見えた有意義な時間でした。
ちなみに、この期間中の松江市は、10年に一度しか執り行われない船神事「ホーランエンヤ」が開催されてましたので、ものすごい賑わいでした。。。

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百貨店での展示で言うと、松江以外に、東京「日本橋三越」さんと福岡「岩田屋」さんの2か所でも出店させていただきました。
こちらは、東京の「日本橋三越」さん。
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こちらは、福岡の岩田屋さん。

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そして、この展示会に合わせて、ようやく「壁画」の2号作、3号作を制作させていただきました。

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和紙壁画2号作「昇龍図」

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和紙壁画3号作「八岐大蛇退治」

いずれも、2つの百貨店での展示期間中にご購入いただくことができました。
この実績をもとに、来年から壁画制作にも力を入れて、年に3~4作品は発表していきたいなと思っていますので、次回作をどうぞお楽しみに。



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そして、この夏、小林工房の作業場にはエアコンが一つ導入されました。

「ん?何がすごいの??」と不思議に思われるかもですが、、、これがどんだけ有難いことか。。。
夏はとにかく蒸し風呂状態になる工房内にとって、エアコン・冷蔵庫・アイスクリームは三種の神器なのです。

真夏にも関わらず、地元の電気店さんに無理をいって取り付けていただきました。

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ビフォア

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アフター

毎日が最高です。



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そして、
「夏」といえば、毎年恒例の「海神楽」。

今年で15回目を数えましたが、3年前から9月中旬で開催しております。
しかし、このまばゆい日差し。

今年もなんとか、福光海岸で開催することができました。


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あいにく、夕日は顔をだしてはくれませんでしたが、それでもこの絶景です。

まさに「奇跡の光景」。

このキャッチコピーが、温泉津の神楽の代名詞となっていきそうですね。

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そして、時は流れて11月です。

今年の11月、大きな経験をさせていただきました。
その場所となったのが、ここ、兵庫県にある芝居小屋「永楽館」。

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近畿地方最古と呼ばれる、永楽館。
こちらで毎年11月に開催される「出石永楽館歌舞伎」に、なんとゲスト出演させていただいのです。

あまり、知られていないし、知らせていなかったのですが、こんなすばらしい芝居小屋で大蛇役として1週間出演させていただきました。

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ここが私の楽屋。
隠れ家みたいな空間で、しかもすぐ目の前(舞台ウラなので)では名役者の方々の生々しい声と足音、息遣いが聞こえる中で出番を待つ、、、これまた貴重な経験をさせていただきました。


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で、歌舞伎ってことは役者は誰なのか、、、ってことですが、そう、あの片岡愛之助さん!
きっと、自分はちょい役だからからむことはないか、と余裕ぶっこいてましたら、がっつり共演だったのです。

これには本当にビックリでした。。。

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これもまた、一生の思い出になりました。

新聞記事にもばっちり掲載いただきました!

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そして、12月。

とある地域に、とある勉強のために弾丸2泊3日の旅に出かけました。
本当に、突然決まった「勉強の旅」。

この地で、間違いなく「上には上がいるから、お前はまだまだ努力も経験もたらないよ」という実感を得ました。
これが来年の僕の原動力になります。

まだ、はっきりと言えませんが(なんせ曖昧なことしか考えていないので)、ちゃんと作品として見せれるタイミングになればまたご覧いただきたいと思います。




ということで、駆け足で1年を振り返りました。

まだ、紹介しけれていないことたくさんありますが、とにかく「日々感謝」「日々勉強」という僕自身のテーマそのものの1年でした。
同時に、そのテーマを忘れずに生きていきたいと感じる1年でもありました。

まだまだ、未熟なところがありますが、日々の出会い(人や出来事)に感謝し、いつまでも小学生のような純粋でまっすぐに学ぶ姿勢を持ち、2020年も精進していこうと思います。


2019年。
本当にありがとうございました。

そして、2020年も引き続き宜しくお願いいたします。



令和元年12月31日
株式会社 小林工房
小林泰三


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