製作工程
作画
神楽面の制作はまず描画から始めます。全体の骨格と細かな彩色のイメージまで作りあげていきます。
粘土塑像(そぞう)
型作りは粘土による塑像で行います。石膏型を使用し、きめの細かい上質の粘土で、角や丸みを丁寧に手直ししながら、型を整えます。
乾燥
型を陰干しでじっくりと乾かします。急激な温度変化は型の変形やひび割れの原因となるため、乾燥までに約1〜2週間程度かかります。
和紙貼り
型が完全乾燥すると、和紙貼りへ移ります。和紙は石州和紙を使用し、柿渋入りの糊を使い、幾重にも貼り合わせていきます。
脱活(だつかつ)
和紙貼りが終わると、脱活を行います。脱活は石見神楽面特有の技法で、原型(粘土型)を砕くことで素地を作りだす方法です。
胡粉(ごふん)かけ
目鼻の穴を開けたら、胡粉で下地塗りを行います。下地塗り、中塗り、仕上げ塗りの3回に分けて塗り重ねていきます。
彩色
下地が完成すると、神楽面に命が吹き込まれる最も重要な作業、彩色を行います。彩色は顔料やカシューなどの画材を用い、鮮やかな色を施します。
毛植え
毛の必要な面には、毛植えの作業を行います。毛は、馬毛やヤク毛を使用し、黒、白、茶など面の種類に応じて植毛していきます。
完成
ツノや冠などの装飾品をつけ、完成。
舞風景
【撮影協力】温泉津舞子連中(大田市)
※掲載している画像(舞風景)で使用している面は小林工房の面ではありません。