(上演:谷住郷、都治、温泉津3社中合同)
天照皇大神に乱暴を続けた須佐乃男命は高天原を追われ、出雲国にと追放される。出雲国に流れる斐伊川に至ったところ、1本の箸が流れており、この周辺に人が住んでいると悟った須佐乃男は上流を目指して進んでいく。 やがて、人里離れた山奥に嘆き悲しむ老夫婦と一人の娘を発見し、事の様子を伺うと、このあたりには毎年の秋になると八岐大蛇が現れ、娘を攫っていくのだという。事情を知った須佐乃男は、娘を嫁にもらうことを条件に自らが手にする十束剣でこの大蛇を退治すると約束する。
さまざまな木の実から絞りとった毒酒をかまめ、大蛇の出現を待つと、やがて黒雲がたなびき、八つの頭に八つの尾を持つ大蛇が現れ、毒酒に酔い伏す。
大蛇が酔いくたびれた隙に、須佐乃男は剣をもって、ズタズタに退治し、その剣は叢雲剣として天照皇大神に捧げ、須佐乃男は姫と結婚し、八重垣神社に鎮まる。
石見神楽とは
代表演目紹介
大蛇(おろち)
