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石見神楽とは

代表演目紹介

八岐大蛇

高天原を追放された須佐乃男命は、出雲の国、肥の川(斐伊川)にさしかかると、嘆き悲しむ老夫婦と一人の娘に出会い、毎年現れる八岐大蛇に悩まされていることを知ります。須佐乃男命は、木の実を搾り出した毒酒を作らせ、やがて黒雲たなびき八岐大蛇が現れ、これを飲んで酔い伏しているところを、身に佩かせたる十束剣(とつかのつるぎ)をもって見事に退治しました。
この時大蛇の尾から出た剣は、天の叢雲剣(むらくものつるぎ)として天照大御神に献上され、三種の神器の一つとして熱田神宮に祀られます。
須佐之男命は助けた娘、稲田姫とめでたく結ばれ、八重垣神社に鎮まります。
石見神楽の大蛇は、明治時代に考案された全長18Mの和紙製の蛇胴(提灯胴)を身にまとい、白・緑・赤など、鮮やかな彩色の大蛇が舞台狭しと舞い狂うという、もっとも勇壮華麗で神秘的な内容となっています。
また、八重垣神社建立の際に詠まれた歌である「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごめに 八重垣作る その八重垣を」は日本最古の和歌であり、夫婦和合、縁結びの物語として今も昔も変わることなく親しまれ、石見神楽においては特に重要視されている曲目であります。
石見神楽大蛇
石見神楽大蛇
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