当サイトに掲載してある画像または文書の無断転用、利用、ダウンロードを禁止します。

ブログ

面白い、白い面!

2026年6月27日
今年度に入って、ようやく完成いたしました、面(おも)白い面(めん)。


大田市内で特に歴史の古い神楽社中(神楽団体)様からの、復元のご依頼。


おそらく、150もある石見神楽団体の中で、当社中のみが所有するであろう貴重なお面です。
5bf127be19ca1f09d7711781308960a7
大きな、頭コブのついた茶利面。
大田市内の神楽では演目「大蛇」の中で、大変珍しい「酒造り」という神様が登場します。

須佐之男命の命を受け、滑稽な舞素振りで酒を醸す道化役ですが、岡山県の備中神楽では「松尾明神(あるいは松尾大明神)」として備中神楽において重要不可欠な演目となっております。

この神様が石見神楽の中で登場することは大変珍しく、「大田の神楽」の最大の特徴といえるでしょう。
before
8c2c2a5f4c9b9b9edfea13b79d5e4086
原作の「酒造り神」
horizontal
after
54ccc39c985df1d8d5ddf2693d0ba8b1
復元した「酒造り神」
before
a52d0920f8930fd1f35131c9a948f151
原作の「酒造り神」(正面)
horizontal
after
5bf127be19ca1f09d7711781308960a7
復元した「酒造り神」(正面)
原作は一度修理されており、剥がれかけている和紙の隙間から観察したところ、もともとは茶色の顔色でした。
それが昭和50~60年代に浜田市内の神楽面職人により修理され、約50年近く経過していますが、やや混色された「白」を使われており、またそこも「面白い」面といえます。

先人の仕事を見て、感じて、再現する。

神楽面職人として、大事な仕事ですね。

小林工房、今年は復元のお仕事が多いですので、素直な気持ちで作品に向き合いたいと思います!

それでは、また!
scroll-to-top