この写真を見ると、一目瞭然です。
そうなんです、もともとはとても血色のいい、鮮やかな赤(エンジ色)だったのです。
毛並みも揃っていて美しいですね。
もし、「今の古びた感じがいいよね」を採用したら、今はいいのですが、10~20年経過するととんでもない面になってしまいます。
明らかな歴史、資料があるのならば、なるべくその当時に近づけることが必須で、今のままを再現することよりも、実はかなり難しいのです。
今回は、たまたま私の母が撮影してくれた写真が残っていたので、歴史に忠実に立ち返ることができました。
また、元型の作品にはところどころに「黒いスジ」が見えましたので、これは採用させていただき、くぼみ部分の陰影をハッキリとさせることにしました。