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修理面の仕事③

2017年1月2日
修理面の仕事も、いよいよラストスパートとなりました。


「穴開け」まで完了し、あと、残すところ、 「胡粉がけ」 「彩色」 「毛植え」 です。


ほぅ~~~、じゃ、あと1週間くらいで出来上がるんだね、と思われるかもしれませんが、残念!



これからが一番時間かかるのですぞ!!

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前回はここまで。 これから時間がかかる作業とは・・・。


時間がかかる作業とは、そう、「胡粉がけ」なんです。



「えっ、1回塗れば、はい終わりじゃないの?」と思われるかもですが・・・じゃないんですよ。。。


何回も塗り重ねないといけんとです。





その回数、だいたい7~12回。





で・す・が、、、小林工房の面はすべて、、、。




30回。





30回も塗っているんですよ(汗)。。。


しかも、1日に3回しか濡れないので(ひび割れの原因になるため)、「胡粉がけ」だけでなんと2週間近くかかるのです。。。



「そんなに塗る必要ある??」ってとこですが、胡粉の輝きは30回塗らないと現れません。
また、彩色の筆の走り方が、10数回のものと、30回塗りのものとでは、まさに雲泥の差。



なので、あえて時間のかかる方法を選び、「日本の白」の美しさを求めています。




ということで、こちらが30回塗りを終えたものです。どうぞ。
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どーん!


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この表面の光沢が大事なんです。この輝きは、30回塗らねば現れないのである。。。


京都造形芸術大学在学中に、ゼミの先生が 「京人形の展覧会に行こう」 て誘ってくれたんですね。


で、行ったんです。


そしたら、もう絶句。。。


言葉が出なかったです。




それ以来、「あの『白』が出したい!!」と思い続けて、「胡粉塗り」にはこだわって仕事しています。



でも12~15回塗ったところでヒビが入り、ダメだダメだの連続でした。

京都には何回も行き、ヒントを求めました。福岡の博多人形師のところにも行きました。が、見事に門前払いで、完全に意気消沈したこともありました。

が、思わぬところで、しかもとても身近なところで、そのヒントを得ることができたのです。



ヒントを得て、実践する。
すぐに答えを求める現代っ子多いですが、僕は師匠のもとで「答えではなく、ヒントを見つけ、自分なりにやってみる」ということを教わりました。
だから、「〇ーチューブ」とかで技術習得したりするの、大嫌いです。
それでもって「伝統芸能やってます」とか、「僕は職人です」とか、言えないですから。


で、胡粉の話に戻りますが、結果、一つのことに気づきました。それは、「コントロールできていない」ということ。



分量、温度、湿度、、、その日のノリみたいにやっていたのです。
そりゃ、うまくいくわけがない。

なので、記録することにしました。
全ての作業をデータ化して、分析したのです。
そしたら、作業にムラがあることに気づき、それらをコントロールすることにしました。


そんなの当たり前やろ、と全国のものづくり職人さんに怒られそうですが、今、やっとコントロールできるようになりました。




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息子が、手伝ってくれることも(笑)。


福岡まで行って、恥もかきました。

作った面がボロボロで、納品後1年も経たずに直したこともあります。



迷い道な人生を走っていますが、この時間は決して無駄ではないと信じています。


もっと簡単に答えがわかる方法はあるでしょう。

ですが、パパっと答えがわかったとしても、 「逆境への立ち向かい方」 が身についていなければ、これからの多くの壁を乗り越えることができません。



だから、 「答えを求めず、ヒントを得て、自分なりにやってみる」 ということを、これからの若い世代に伝えていきたいのです!!




ということで、扱いの難しい「胡粉塗り」ですが、無事に終了し、これから、ようやく「彩色」へと移ります。


ここから、面の表情がぐんぐん変わっていくんですよ~~~!



超、お楽しみに!!


ではでは~~~。
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