いかがでしょうか!
これが修理面の仕事の全貌であります。
ざ~~~っと紹介させていただきましたが、神楽面の修理は、単純に「新しくすること」ではありません。
「末永く愛用されるもの」をつくることが、一番の目的なのです。
そのためには、あらゆる手段や材料を屈指して、作業を進めていかなければいけませんが、やむを得ず、元型を傷つけることもあります。
それが本当に正しいことか、、、については、今の時点では分かりません。
ただ、はっきり言えることは、作り手と使い手の思いが合致して、愛用されるものは長生きする、ということです。
もう一つ、付け足すと、、、。
「修理する必要がないものは、むだに手出しをしない」ということ。
歴史的価値のあるもの、塗り替えない方がその団体(個人)にとっていい、と判断したものは、迷わず「保存」を勧めます。
この見極めもまた、神楽面職人の仕事です。
過去、何度も見てきました、「あ~、なんでこんなことを」という作品たちを。。。
木彫り面にペンキ、胡粉下地にスプレーニス、よく見えないからと目や鼻をイガグリ開けた大きな穴・・・。
それをしなければ、あわや「博物館」行だったであろう貴重な作品が、とても残念な結果になっているものが多く存在します。
それはそれとして、批判するわけではありませんが(それもまた歴史ですので)、ただ、神楽面職人として「素晴らしい作品を残す」努力も必要だと思っています。
先人たちの絶え間ない努力と実力。
敬意をもって、仕事をしていきたいものですね。
今回の修理依頼の面も、これから先40~50年と長生きしていただき、家を守り続けてほしいと思っています。
ということで、これにて、「修理面の仕事」はおしまいです。
また、次の仕事に向けて、頑張りますぞ~~~!!
ではでは、さようなら!