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大寒波襲来。

みなさん、こんにちは。



いや~、参りましたね、ここ2~3日の大雪!




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工房前でこんなんです。


毎年、このくらいは当たり前なんですが、、、全国的にひどい状況のようです。

そのせいか、いつもより規模が大きく見えるのです。


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「はんどがめ」の上も・・・。

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玄関も・・・。

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おまけに家の中まで、積もっていました。。。



まあ、家の中まで侵入されたときには、打つ手はありません。。。


でもね、この寒さの中、、、氷のような『粘土』を一日中、触っているんです、私。


だから、毎日お手入れしているとってもとってもクリーミーな「お手手」も、すでにガサガサ。

ついに昨日、皮膚が割れて、血が出てきました。。。



自分に「かわいそう~」と労りながらも、「そんな程度で何だよ~」と思いながらも、でもやっぱり「痛いなぁ~~」とつぶやく今日この頃でした~~~。

— posted by taizou at 10:24 am   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

修理・復元の難しさ

みなさん、こんにちは。


現在の時刻、17:30なんですが、ずいぶんと日が長くなってきましたよね。


1年で最も日の入りが早くなるのは、「11月下旬~12月中旬」なんです(だいたい、16:55くらい。)


で、今日はというと17:30で日の入りとなっております。


これから、もう1か月もすれば、『3月』は目の前!!



さ~~~、年度末忙しくなりますよ~~~。





さて、今日は、「ワケアリ」の修理復元の仕事をいただいていたので、少しその報告を。




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コチラです。

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頭から、口元まで完全に真っ二つです。。。



これまで、いろいろな復元制作をさせていただきましたが、今回のご依頼は「陶器製」の神楽面。

九州のとある業者様からです。

運搬中に割れてしまったとのことで、当初「修理」の依頼をいただきましたが、素材が陶器ということと、かなり細かい粉砕状態のため、「復元」というかたちでお引き受けいたしました。


また、「毛はそのまま使ってほしい」という要望でしたので、これがなかなか四苦八苦し、通常の修理復元の日数以上の手間がかかりましたが、無事に完成したところであります。



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復元後の作品です。


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もう一つ(赤面)。



前の日記にも書きましたが、復元は本当に難しいものです。




ただ、単純に「縦●●センチ」「横●●センチ」の世界ではありません。



「この顔は怒っていない、おどけている」「横からの印象と、正面の印象が違う」など、あらゆる発見があった上で、「ではなぜ、そう見えるのか」という分析をし、全体のバランスを見て粘土に向かいます。

粘土も盛り上げていくのにも、和紙を張った後の状態~彩色をした状態までを考慮して、作業をしないと完成後、全体がぼやけてしまったり、顔が小さく見えたりします。

ただ単純に模倣しただけでは、本物にはなれないのです。







すべては・・・「計算」が必要。





そう、私の大嫌いな・・・「計算」。






右何度に対して、左何度という割合や、粘土の収縮を考えたパーセンテージの打ち出しだけでなく、職人の手だけが持つ「経験の積み重ね」による計算。

両方が必要とされています。


あらためて思ふ、、、『勉強すること』の重大さ。。。




私は常に最高傑作を作ろうと努力しています。

しかし、技術はまだまだこれから。

素材研究も、筆使いも、量産できる能力も、まだまだこれからです。





課題は多いですが、目標も多いです。



目標をもって、ひとつひとつ前に進んでいきたいと思っています。




さ、今週から2月!



頑張ります!!

— posted by taizou at 06:19 pm   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

『假屋崎省吾』の世界 ~完結!~

3年間に及ぶ「牡丹」と「八岐大蛇伝説」のコラボレーション企画。


『牡丹 コラボレーション 假屋崎省吾』


いよいよ、完結です。





といっても、皆さんが実際に目で見て体験して、何かを感じるまでは「未完成」ですから、皆さん自身で完成形を楽しんで頂きたい。



松江市大根島。



『由志園』。




この素晴らしい庭園には、牡丹と花をこよなく愛する庭師と、休日返上で働き続けるスタッフ、そして、大胆かつ繊細で、「美」というものを徹底的に追求し、情熱を燃やす「假屋崎省吾」氏の『心』が詰まっています。


ついでに、「小林泰三」という段取りの悪い、無駄の多い、無駄口もやたらと多い、どうしようもない男の情熱も、微量ながら混ざっていることをお忘れなく。。。







それでは、皆さん。




お待ちしております。












2012年1月13日(金)~3月31日(土)まで開催中!!


『 牡丹コラボレーション假屋崎省吾 ~八岐大蛇伝説完結編~ 』
(由志園HP → http://www.yuushien.com/yuushien/Link







最後に、いくつか画像をお見せしますよ。

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ということで。

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設営後の「假屋崎省吾さん」と、「私」。



それでは、皆さん、お待ちしておりますッ!!

— posted by taizou at 11:15 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

『假屋崎省吾』の世界 ~庭師の「力」~

美しさを追求された、今回の展示企画。



省吾ちゃんの隣で、ちょっとした動きも見逃さず、発した言葉も聞き逃さず・・・の時間が過ぎていきました。



と、そんなとき。



こんな光景を目にしました。
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通路のゴミを掃きとり・・・

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美しくしている・・・

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「庭師さん」です・・・。


私のチームメイト「庭ちゃん」こと、「庭師」の方です。


誰に言われることもなく、黙々と通路を「美しく」していました。










思えば、今回の企画展示、省吾ちゃんの怒鳴り声を聞いていません。。。


去年は、「もっと動いてぇ!」「ぼ~と立ってないで手を動かすぅ!」と声を張り上げていた省吾ちゃん。


今回は、そんな姿はなく、とても気持ちよさそうに仕事をされていました。




それは、庭師さんやスタッフさんたち、由志園メンバーの努力と成長があったからだと思います。









そういえば。








展示準備、初日のことです。








私と庭ちゃんたちだけで作業する日、「手際よく進めて早く終わろう!」という思いがお互いにありました。


現場には、脚立、テグス、広げられた蛇胴や蛇頭・・・。


10:00~の作業とともに一斉にとりかかったわけですが、この日は、通常通りの営業日。


もちろん、お客様の来場があるわけです。


そして、しばらくするとお客様が2~3名、展示場に来られました。


私は正直「今日は展示準備日だから、こちらが優先で仕方ない。お客さんがいようがいなかろうが、とりあえず仕事を続けよう」「お客さんもそのことくらい、理解してくれるだろう」と思っていました。


すると、庭師の指揮をとるキャプテンが、、、






「おい、お客さんが来られたから作業中断! 道を開けて!!」



と言われました。




続いて、別の庭ちゃんが、、、


「今日は、明後日から始まる展示企画の準備をしておりまして、大変ご迷惑をおかけします。」


とフォロー。





お客様を誘導し、企画の案内をし始めたのです。













私、ここにすべての結果が表れていたように思います。








私たちの仕事は常に「お客様」に向かっている、ということです。


「誰のため」「何のために」仕事をしているのか。


その本当の意味を教えてもらえた気がしたのです。







そして展示準備の仕上げの日。

省吾ちゃんが最終の生け込み準備をする傍らで、黙々とゴミを掃きとる姿。






私の目にはそれが「義務感」ではなく、「喜び」の姿に写りました。

「ここを通るお客様が、どんな感動を味わってくれるんだろう!」というワクワク感の中で、ゴミを掃きとるその姿。

その姿に、私が感動しました。






掃除ではなく、挨拶ではなく、接客やマナーではなく、「相手を思う心」。





そして、その心から生まれる「美しさ」の追求。












大根島『由志園』。






素晴らしい庭師と、素晴らしいスタッフさんによる、素晴らしい庭園です。




このご縁に、ただただ『感謝』・・・。





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美しい「姿」


— posted by taizou at 09:23 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

『假屋崎省吾』の世界 ~省吾ちゃんの言葉~

午後、省吾ちゃんによる牡丹の生け込みが始まりました。


その数は、半端なく多い。。。



しかも、背景となる流木の設置や、神楽衣装の位置決めと並行しているため、やることはいっぱい。。。


それらを、黙々とこなしていきます。


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神楽衣装の前で生け込みを始める「省吾ちゃん」。


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横から、後ろから、、、あらゆる角度から壺に向かいます。


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この状態から、何をイメージしているのか。。。


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それは「完成図」ではなく、「イメージ図」。


「省吾ちゃんはいま、何を考えているのか」。

それが不思議でした。

どんな完成図を持っているのだろう。。。







しかし、完成図ではないと思いました。






しきりに「やっぱり、こっちにしよう!これ、やめて。」とか、「ここ、何がいるかな?何持ってくるといい??」と、省吾ちゃんはいろんなパターンを想像していました。





つまり、イメージ図。





完成図ではなく、イメージ図。






頭の中で「出来上がったものを作っていく」のではなく、「作りながら考えて・創造して・楽しんでいる」。


だから、作ったものが壊されて(あえて壊すと表現します)、また別の「かたち」になっていますが、それは変化ではなく、前に進んでいるという「進化」となっている。


そう感じたのです。






そして、私。





どうしても「省吾ちゃんの世界」をモノにしたくなりました。






で、あの人に聞きました。

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省吾ちゃんのマネージャーさんです。



マネージャーのSさん。

省吾ちゃんのすぐ隣にいて、常に信頼を得ている人。(そして、私が最も注目していた人物の一人)




スキを見て、尋ねてみました。





「どうやったら、あんなふうにできるんですか。」「コツはあるんですか。」と。





すると、マネージャーさん、こう答えました。




「(省吾ちゃんの仕事を見て、理解して)すぐに、できる人とできない人はいると思います。」と。






さらに、こうおっしゃいました。






「相手のことを思えば、できると思います。」







この言葉、重すぎました。

あっさりと、当り前かのようにおっしゃいましたが、私には雷に打たれたか、後頭部を打ったかのような衝撃でした。。。





「相手のことを思う」





自分がどうしたいかだけではなく、他者はどう感じるかということ。



だから、作ったものが破壊され、別のものに進化する。

変更もあれば、却下もある。

なぜならば、その先に「お客様」という存在があるから。



私たちは「お客様に感動してもらいたい」と思って、ここに集まり、牡丹を手に、流木を手に、神楽面や神楽衣装を手に、仕事をしている。



だから自分たちがどうしたいという主観的な考えだけではなく、お客様という立場で客観的な視点から仕事をすることが求められていたのです。




そんなこと、わかってました。

当り前です。

誰もがそう言うでしょう。






しかし、本当に毎日そういう仕事をしているでしょうか。



何か目標を別に掲げて生きていないでしょうか。



営業、製造、販売、経理、システム管理、、、すべての業務。



そこに「受け取ってくださるお客様」の顔や表情を思い浮かべて、仕事ができているか。



それよりも上司に言われた業務を淡々とこなし、昨日の仕事を淡々と繰り返し、「できた」か「できなかった」かの戦いに燃え、毎日ストレスと疲労を抱えて生きていないか。。。


結構、多いと思います。(もちろん全ての人とは言いませんが、昔の私はそうでした。)




しかし、仕事は手段であって、目的ではないのです。


目的は、違うんです。


「感動してもらいたい」「幸せをかみしめてほしい」「また観たいと思ってほしい」・・・それが目的です。


その目的達成のために、具体的な仕事があると思います。






「省吾ちゃんの仕事」を学ぶということは、単純に「仕事とは何か」ということを学ぶことになりました。








すべてを凝縮し、、、




簡潔に、、、


的を得た答えを、、、





省吾ちゃんは、常にこう、言ってました。
















「ねぇ、ここ、美しくして。」
















「掃除して」「きれいにして」ではない・・・『美しくしてほしい』という答え。






人は「美しい」ものに、感動します。

掃除してあることやきれいにしたことに感動するのは当事者と関係者だけ。

本当の「相手」はその先にある「お客様」・・・。

そのお客様に感動してもらうには、「美しさ」を求めるということではないでしょうか。







美しさを求めた「仕事」。







それが『一流』。






そして、『プロ』なのです。








私は技術も、経験も、説得力も、何もありません。

ただ、美しい仕事ができるプロになりたいと思いました。


人を感動させる、美しい仕事です。
単に見た目がきれいな作品を作るという単純明快な答えではありません。そうではなく、生き方であり、考え方の問題です。



そう思うと・・・まだ、、、全然全然できていません。。。


恥ずかしいくらいできていないことに、、、今、、、気づきました(おそっ)。




でも、31歳か。




まだ、間に合うな。












今から少しずつ、求めていこうと誓った、省吾ちゃんとの貴重な時間でした。

— posted by taizou at 08:59 am   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

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