京都造形芸術大学在学中に、ゼミの先生が 「京人形の展覧会に行こう」 て誘ってくれたんですね。
で、行ったんです。
そしたら、もう絶句。。。
言葉が出なかったです。
それ以来、「あの『白』が出したい!!」と思い続けて、「胡粉塗り」にはこだわって仕事しています。
でも12~15回塗ったところでヒビが入り、ダメだダメだの連続でした。
京都には何回も行き、ヒントを求めました。福岡の博多人形師のところにも行きました。が、見事に門前払いで、完全に意気消沈したこともありました。
が、思わぬところで、しかもとても身近なところで、そのヒントを得ることができたのです。
ヒントを得て、実践する。
すぐに答えを求める現代っ子多いですが、僕は師匠のもとで「答えではなく、ヒントを見つけ、自分なりにやってみる」ということを教わりました。
だから、「〇ーチューブ」とかで技術習得したりするの、大嫌いです。
それでもって「伝統芸能やってます」とか、「僕は職人です」とか、言えないですから。
で、胡粉の話に戻りますが、結果、一つのことに気づきました。それは、「コントロールできていない」ということ。
分量、温度、湿度、、、その日のノリみたいにやっていたのです。
そりゃ、うまくいくわけがない。
なので、記録することにしました。
全ての作業をデータ化して、分析したのです。
そしたら、作業にムラがあることに気づき、それらをコントロールすることにしました。
そんなの当たり前やろ、と全国のものづくり職人さんに怒られそうですが、今、やっとコントロールできるようになりました。